弊社オルトベースは、今まで税理士のホームページ制作を中心に事業を行ってきました。これから税理士のホームページを作成するうえで、必要となるページ数、アピールしたい17のポイント、費用相場、参考のデザイン例をお伝えしたいと思います。
目次
税理士のホームページの特徴
税理士は主に中小企業の経営者をターゲットとするため、ビジネス感のある写真が多く使われている特徴があります。税理士の業務は多岐に渡りますが「この業務や業界が得意」と書かれている税理士事務所は、顧客層を自分で狭めてしまうデメリットがあるものの、他事務所との差別化となるメリットがあります。
ホームページの多くは安心感・信頼感を演出できる青色が使われており、メインビジュアルには代表者の写真が使われている傾向があります。グローバルナビゲーション(下層ページ)は「事務所紹介・業務内容・料金表・スタッフ紹介・お問合せ」で構成される場合が多いです。
税理士のホームページに必要なページ数
- 事務所特徴(事務所の強みや特色)★
- 事務所案内(沿革・住所・外観・アクセス)★
- 業務内容★
- ご挨拶・プロフィール
- 顧問契約プラン
- ご相談の流れ
- お知らせ(ブログ)
- よくある質問
- お問合せフォーム★
上記のようなページが一般的で、★が特に必要となるページです。事務所の特徴と案内は1ページにまとめるケースや、業務内容はトップページへの記載のみのケースや、業務内容の一覧を表示し、それぞれクリックすると、詳細ページに遷移させる、というパターンもあります。
「ご相談の流れ」「よくある質問」などは他の税理士事務所と似たような内容になりがちなページではありますが、用意しておくとより親切です。
税理士のホームページで注意すること
税理士の先生がホームページを作る目的は、基本的に「名刺代わりとなれば良い」「しっかり集客していきたい」の二択かと思います。「名刺代わり」であれば安価に簡単に作成できるのですが、「集客目的」であれば、自社の強み・他社との差別化ポイントなどをしっかりと訴求していく必要があります。
差別化につながるポイントは、次の見出しで17項目にまとめました。
税理士のホームページでアピールしたい17のポイント
ホームページ制作のヒアリングで、税理士の先生から「こんなことがアピールになるの?」と聞かれることがよくあります。先生にとっては当たり前のことでも、事務所を探している経営者には判断材料になる場合が多いです。下記に当てはまるものがあれば、ホームページに載せておくのがベターです。
人柄・人物に関すること
1. 30代など若手であること
税理士は平均年齢が60歳を超えると言われていて、若手であること自体が特徴になります。ベンチャーやスタートアップの経営者は、気軽に相談できる若い税理士を探していることが多いです。チャットツールでやり取りできることや、IT業界の言葉が通じることを求める経営者もいます。
年齢を書くと毎年の更新が必要になるので、「30代」のように幅を持たせて書くと良いでしょう。
2. 国税局・税務署のOBであること
税務調査の対策や立会いを任せたい経営者は、国税局や税務署の出身の税理士を探しています。セカンドオピニオンとして探す方もいるので、経歴として載せておくと相談の間口が広がります。
3. 女性の税理士が在籍していること
女性の経営者は、女性の税理士を探していることがあります。代表が女性でなくても、女性の税理士が在籍しているなら書いておくと、そうした方の目に留まります。
事務所に関すること
4. 駅から近いこと
最寄り駅がターミナル駅で、駅から徒歩5分圏内であれば、トップページに大きく載せても良いと思います。同じ地域の事務所との違いになります。
5. 初回相談が無料であること
無料相談を行っている事務所は、問い合わせ率が高くなる傾向があります。無料で受けているなら、目立つ位置に書いておくのがベターです。
6. フリーダイヤルがあること
0120から始まる番号があれば、大きく載せておきましょう。電話代を気にする方への配慮になり、しっかりした事務所という印象にもつながります。
7. 代表または有資格者が担当すること
税理士法人では資格を持たない職員が担当することも多く、それが不満で税理士を変える経営者もいます。代表が必ず担当する、有資格者が担当する、といった体制であれば書いておくと良いでしょう。
8. 土日祝・夜間に対応していること
会社員のまま起業の準備をしている方は平日に時間が取れないため、土日や夜間に相談できる事務所は助かります。最初の相談だけ土日に受ける、という形でも構いません。
弊社のクライアントでは、土日だけリスティング広告を出している事務所もあります。リスティング広告は地域のほか曜日や時間帯でも配信を絞れるので、「豊島区で土日の10時〜17時に『税理士』と検索した人」だけに広告を出すこともできます。
9. 開業から長いこと
開業から20年以上であれば、それだけで安心感につながります。開業して間もない場合は、あまり大きく書かなくても良いと思われます。
10. 認定経営革新等支援機関であること
登録するだけなのでアピールにならない、と考える先生は多いのですが、経営者から見ると、認定を受けている事務所とそうでない事務所なら前者を選ぶ可能性が高くなります。認定を受けていてもホームページに書いていない事務所が多いので、差別化になります。
11. 他の士業と連携していること
社労士・司法書士・弁護士などと連携してワンストップで対応できるなら、載せておきましょう。創業間もない会社は、許認可の申請や給与計算、登記なども一緒に相談したいことが多いです。(実際の連携がないのに「提携」と書くのは避けてください)
サービスに関すること
12. 月額顧問料が安いこと
会ってみないと料金を出せない、という事務所も多いですが、顧問料が安い場合はそれだけで集客しやすくなります。設立3期未満・年商1,000万円以下・記帳はクラウド会計で経営者自身が行う、といった条件で「月額1万円」を出している事務所もあります。「税理士 安い」のような検索も多いので、料金で選ばれたいならページや記事を用意しておくのがベターです。
13. 得意な業界・業種
得意業界を書くと、それ以外は不得意だと思われるかもしれません。それでも、検討している経営者には他の事務所との違いとして伝わります。「税理士 製造業」のように業界名で検索する人もいるので、業界ごとにページや記事を用意すると、検索からの入口が増えます。
14. 得意な業務
税務顧問・決算・記帳代行のほか、税務調査対策、資金繰りの改善、資金調達、相続・事業承継、M&A、国際税務など、得意な業務があれば打ち出しておきましょう。その業務もあわせて頼みたい経営者からの問い合わせにつながります。
15. 顧問先数・申告件数
守秘義務があるので個別の実績は書けませんが、顧問先の数や申告件数を書くことは問題ありません。ただ、数が多すぎると「きちんと見てもらえるのか」と心配する方もいるので、数字の見せ方は事務所の方針に合わせて決めるのが現実的です。
ITリテラシーに関すること
16. クラウド会計ソフトに対応していること
freeeやマネーフォワード クラウドに対応しているなら、載せておくと安心材料になります。認定アドバイザーになっている場合は、バナーを貼っておくのもおすすめです。
17. LINEやチャットツールで連絡できること
LINE・Chatwork・Slackなどでのやり取りに対応していれば、最初の問い合わせのハードルが下がります。弊社が税理士の集客に関わってきた経験では、最初の返信が早い事務所ほど契約につながりやすいと感じています。
これらのポイントは、画像の中に文字で入れてしまうとGoogleには伝わりにくくなります。本文や見出しにテキストで書いておけば、「税理士 女性」「税理士 土日対応」のような条件での検索にも表示されやすくなります(どこまで順位が上がるかは、地域の競合の状況によります)。
税理士のホームページで集客する際に大切なこと
税理士だけでなく士業全般に言えることですが、地域系ワードで上位を獲得することが一番大切です。
Googleで上位表示するための施策をSEO対策と呼びますが、地域系ワードで上位表示を狙うことを「ローカルSEO」と呼びます。以下、弁護士の例となりますが、新宿区の弁護士だった場合、「新宿区 弁護士」で検索した際に、検索結果で何番目かというのが重要になります。

図で解説してある通り、検索結果は「リスティング広告>Googleマイビジネス>検索結果」となります。ここで上位表示を目指すことが大切になりますが、Googleは検索するユーザの行動履歴を把握しているため、「弁護士」だけで検索しても、その地域内の弁護士が一覧で表示されます。

上位表示させるためには、その地域に特化していることをアピールすることが大切です。h1やタイトルに地域ワードを埋め込んだ上で、ユーザの役に立つページを随時更新し続ければ、比較的簡単に上位表示できます。
市区町村ワードだけでなく、最寄り駅や地名などのワードも盛り込むようにしましょう。例えば「豊島区」と「池袋」だと、「池袋」の方が圧倒的に検索される数が多いです。
詳しくは以下の記事で解説しておりますので、参考にしてください。
税理士のホームページにかかる費用
ホームページの費用はどんなデザインにしたいか、ページ数はどのくらい必要か、写真撮影は必要か、ロゴは作成するか、などによって費用が変わります。
税理士事務所のホームページであれば、規模が小さいのでページ数は5~8ページ程度が一般的で、弊社では45万~65万円程度の費用感で対応可能です。税理士法人であれば、採用案内を強化したり、支店の一覧など、見せるべき情報量が多くなるので、60万~90万円程度の費用感となります。
費用感だけサクッと知りたい方は、「自動見積もりシミュレーター」を活用ください。
制作会社ごとの特徴と費用の違いは、下記の記事で15社を比較しています。
かっこいい・センスの良い税理士のホームページ6選
税理士法人東京シティ税理士事務所
明朝体のフォントと背景の新宿三井ビルの写真がかっこいい老舗の税理士事務所。専門性の高さ、信頼性を上手く演出したデザインとなっています。コンテンツが豊富で税制の最新情報、お知らせ、セミナー情報などを随時投稿しています。
お問い合わせ(CONTACT)のボタンがオレンジ色のグラデーションと目立つ配色。実際に私も色々なホームページを作って来ましたが、青・ネイビーのデザインはオレンジ・赤系統のデザインを使うとクリック率が高くなるので、おすすめです。
古橋 理 税理士事務所
モノトーンでかっこいい税理士事務所のホームページデザイン。浜松市にある事務所で、代表税理士がサーフィンの資格を持っていることもあり、海・サーフィンの写真が至るところで使われています。
トップページだけがかっこいいデザインが多いなか、下層ページもしっかり作られており、クールでクオリティの高さを感じます。海外の高級ブランドのようなスタイリッシュなデザインで、ブランディングとして参考になります。
株式会社コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング
日本クレアス税理士法人と社労士とコンサルのグループ会社なので、正確には税理士のホームページではないですが、デザインやページの見せ方など、参考になる点が多々あります。
トップページの最初に使われている写真は光が放射状に地上へ降り注ぐ写真で、暗くなり過ぎず、明るさ・希望のようなものを感じるデザインとなっています。写真のクオリティ、配色、レイアウトなど、どれを取っても非常にクオリティの高いデザインです。
税理士法人アイユーコンサルティング
背景に動画を全面に使うホームページが多いなか、敢えて小さく見せ、背景のビル群がゆっくりと左から右に流れるデザインとなっています。中堅・中小・ベンチャー企業に特化している点が分かりやすく、相談すると業務改善をしてくれる期待感が高まることが上手く表現されています。
荻野鷹也税理士事務所
税理士という堅くてとっつきにくいイメージを覆す第一印象で、お客様との信頼関係が築けているということがすぐに伝わってくるセンスの良いデザインです。
写真だけでなくレイアウトにおいても常識を壊すような配置となっております。かっこよさだけでなく、若さ・親近感なども上手くデザインに落とし込んだ、秀逸なホームページです。
河村公認会計士事務所
シンプルで信頼感のあるかっこいい会計事務所のホームページデザイン。「お客様の信頼に答える」と大きいキャッチコピーが表示され、しっかりした事務所、という印象を与えます。
打ち合わせ風の写真、ビル群の写真などビジネスシーンの写真が多様されており、要所要所に斜めの線が入っていたりと、スタイリッシュで、法人企業向けのホームページとして参考になります。
ポップ・親近感のある税理士のホームページ5選
高橋会計事務所
緑色の優しい印象を与える会計事務所のホームページデザイン。「計算機だけではできない仕事を」と、昨今のAIの流行を受けてか、機械ではフォローしきれない部分を強みとしたキャッチコピーになっています。
下にスクロールした際にフワッと動いたり、ページ遷移したときの動きだったり、細部まで丁寧に制作されており、とても明るい印象を与える良いデザインとなっています。
税理士法人Farrow Partners
吹き出しのデザインが可愛らしい税理士法人のホームページデザイン。「明日を照らす灯り」というキャッチコピーと灯台を表現したロゴで、視覚的にもわかりやすくまとまっています。
イラスト・アイコンなども丁寧にデザインされており、親しみやすい、相談しやすい雰囲気が漂う税理士法人のホームページとなっています。
岩崎・長野会計事務所
明るくポップな色味で、フレンドリーな印象を与える会計事務所のホームページデザイン。起業層をターゲットとした内容となっており、会社設立か、創業融資かなど、目的別に応じたリンク先がわかりやすくデザインされています。
通常、こういったデザインというのはスマートフォン対応しづらいのですが、スマホで見てもPCと同様に閲覧しやすいデザインで最適化されています。
竹下税理士事務所
トップページの写真のインパクトが強い、熊本の税理士事務所。クライアントと二人三脚で問題を解決してくれるような印象を与える写真で、親近感・安心感の演出に一役買っています。
代表の先生の顔写真も使われており、優しそうな人柄ということもあり、身近に丁寧に対応してもらえそう、と感じます。
税理士法人 中山会計
カラフルなロゴにカラフルな配色でデザインされている会計事務所のホームページ。トップページでは会社設立サポート、クラウド会計導入、税金・経営全般の業務メニューが表示され、一目でどんな業務が可能なのかがわかるようになっています。
クライアントの依頼したいことはクライアント自身が言語化できていないことが往々にしてありますが、同ホームページでは「こんな悩みを持つ方はこちら」というように、各メニューへのリンクを丁寧に解説しています。
まとめ
弊社は税理士・弁護士をはじめとする士業に特化したホームページ制作会社です。遠方の方でもZoomなどで打ち合わせをして、制作可能となります。
集客に繋がるような設計で、オシャレなホームページを安価な費用で提供しておりますので、ぜひお気軽にお見積もり・ご相談ください。まずは費用感だけを知りたい、といった具合でも構いません。
弊社の税理士事務所向けのホームページ制作は、税理士のホームページ制作のページで制作の流れと事例を紹介しています。















