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2023.07.21

ホームページを作成する3つの方法と、それぞれのメリット・デメリット

森井 良至
執筆者
合同会社オルトベース 代表 森井 良至
ホームページ制作をするメリデメ

ホームページを作成するためには「制作会社に依頼する」「フリーランス(個人事業主)に依頼する」「自分で作成する」という3つの方法があります。

メリットとデメリットは対応する会社やフリーランスによって様々ですが、長年この業界にいる立場として、あくまで一般的なことをまとめました。それでは一つ一つ見ていきましょう。

制作会社に依頼

参考元:オルトベース

ホームページを作成したければ、制作会社に依頼するの一般的です。制作会社といってもパソコン一台あれば起業できてしまうため、小規模から大規模まで様々です。基本的には予算に合わせて依頼する所を決める形になります。

例えば予算50万円以下で制作したいのなら、従業員10名以下の小さい会社、予算500万円以下なら、従業員100人以下の中規模な会社、予算500万円以上なら、大規模な会社といった具合です。

予算が20万円を下回る場合は、利益が薄いため断られる場合が多くあります。対応してくれる場合はテンプレートデザイン(予めデザインが決められており、文字を流し込んで完成するサイト)での提供がほとんどです。オリジナルなデザインにするのは難しいと思っておいた方が良いでしょう。

また、風俗などのアダルト関係のサイトはコンプライアンス上、断られる場合が多くあります。

制作会社のメリット

  • 高品質なホームページを作成してもらえる
  • 自社の強みを活かした構成にしてもらえる
  • しっかり打ち合わせができる
  • 運用・保守をしてもらえる

制作会社に依頼するメリットは、クオリティの高いホームページを作成してもらえる点に尽きるでしょう。制作会社の方針にもよりますが、単にデザインがおしゃれなだけではなく、3C分析などのフレームワークを用いて、どうやったら結果が出るか一緒に考えてくれます。

3C分析とは?

3C分析は、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」を徹底的に分析し、経営上の課題を発見したり、事業戦略を練るためのフレームワーク

私も長年この業界にいますが、「どんなホームページを作るか」という打ち合わせは、一番大切な工程だと身に沁みて実感しています。どんなにかっこよくて、おしゃれなホームページでも、ターゲット層がぶれぶれで、適切に自社の強みをアピールできていなければ、結果は出ないからです。

制作会社のデメリット

  • 着手前に半金を支払う場合が多い
  • 制作費用が高額になりがち
  • 納期まで時間がかかる
  • 土日祝が休みが多い

制作会社にホームページを依頼する場合、契約した段階で着手金として、契約金額の半金を前入金する場合が多くあります。制作会社側からすれば 3ヶ月かかってホームページを作成して納品しようと思ったら、資金がショートして支払えない、というトラブルを防ぐためです。

またオリジナルのデザインにする場合は、ホームページに使う写真を撮影してもらうために制作会社側がカメラマンを派遣したり、文章を書いてもらうためにライターに外注したりと、費用が高額になりがちです。

ホームページの文章を自分で書けば費用を抑えることができますが、文章を書くのに慣れていない人は任せてしまった方が良いでしょう。こういった私が書いているブログにも、句読点を多用しない、3行程度で改行する、といった可読性をよくするためのガイドラインを作成していますが、慣れていない場合は読みにくい文章になりがちです。

また、土日祝が営業していない制作会社が多くあります。土日に何かトラブルがあっても対応してくれない場合が多いため、サービス業の方は注意しておいた方が良いでしょう。

フリーランスに依頼

参考元:クラウドワークス

在宅ワーカーなどのフリーランスにホームページ制作を依頼する方法です。フリーランスとは個人事業主のことで、近年副業の解禁により注目を集めています。ちなみに私も会社設立前はフリーランスとして5年間活動していました。

仕事を依頼する場合は基本的にクラウドソーシングを使って募集をかけ、提案を精査した上で、一人のフリーランスと契約する流れになります。

クラウドソーシングとは?

クラウドソーシングとはインターネット上で不特定多数の人に募集をし、業務を委託することです。クラウドワークスやランサーズなどのサービスが有名で、従来は主にライティングやデザインの外注に使われていましたが、近年は税理士や社労士などの士業に外注をするようなサービスもあります。

フリーランスのメリット

  • 制作費用が安い
  • 納期が短い
  • 土日祝も対応してもらいやすい

一般的には、クオリティの高さは制作会社>フリーランス、費用の安さはフリーランス>制作会社と覚えておきましょう。ただフリーランスといってもピンきりで、制作会社よりレベルの高い人もいれば、制作経験が全然ない人もいます。

クラウドソーシング上で、フリーランスのプロフィールが閲覧できるので、多少見積もり費用が高くても、制作実績がたくさんある人に依頼することをオススメします。

フリーランスの多くは従業員と事務所を抱えておらず、ランニングコストがかからないため、その分制作費用が安いという特徴があります。

私自身、フリーランスから会社を設立したため、今までは自分で確定申告をしていたのですが、設立してから顧問税理士と契約したりと、色々ランニングコストが増えたため、フリラーンス時代より+10%くらいの費用を上乗せするようにしました。

制作会社の私が言うのも変ですが、制作予算が20万円以下の人は、制作会社よりフリーランスに相談してみた方が良いかもしれません。フリーランスは在宅でやっているため、土日も緊急対応してくれる場合が多いというメリットもあります。

フリーランスのデメリット

  • 対面打ち合わせをしない場合が多い
  • フリーランスによってクオリティが大きく変わる
  • 戦略的なホームページに仕上がりにくい
  • レスポンスが遅い場合がある

クラウドソーシングの多くは、契約前の対面を禁止しております。そのため、認識に齟齬が発生し、イメージしていたのとは違う制作物が出来上がるリスクがあります。

特にホームページは専門用語が多く、慣れていないとイメージを伝えるのは難しいため、必ず対面で打合せすべきだと私は考えています。

制作会社に依頼する場合は、自社の強みを洗い出した上で、誰をターゲットとして、どんなアプローチを用意し、どうやってデザインや文言で表現するか、ということを話し合いますが、クラウドソーシングを使う場合はスムーズに話しづらく、戦略的なホームページに仕上がりにくいというデメリットがあります。

また、副業としてフリーランスをやっている人の場合は、平日本業の仕事があり、契約しても対面しづらかったり、レスポンスが遅かったりするリスクもあります。

経験が浅い人に依頼すると、W3C(web技術の標準化ルール)に準拠しておらず、特定の環境下でバグが発生したり、SEO(検索エンジン対策)を全く考慮していなかったりと、表面上は見えないリスクが内在する可能性があるため注意が必要です。

リスクやデメリットを長々と書いてしまいましたが、優秀なフリーランスもたくさんいます。フリーランスに依頼する際は、同じ業界での実績がどのくらいあるか、信頼できそうな人なのか、口コミはどうかなど、しっかりと精査した上で依頼するようにしましょう。

自分で作成する

参考元:WiX

最後は自分でホームページを作成するという方法です。ホームページを簡単に作成できるツールとして有名なのが「WiX」や「Jimdo」です。定期的にコンテンツ(ページ)を追加したい場合は「Wordpress」がオススメですが、未経験の人には少し敷居が高いので注意が必要です。

こういったツールの多くは基本的に無料で使うことができ、機能を拡張したければお金を払ってね、というビジネスモデルになっています。

「デザインは良いからすぐにホームページを作りたい」「形式だけでもホームページを持ちたい」というような、こだわりがない方は、誰かに依頼するより自分で作ってしまっても良いかもしれません。ただ注意点として、独自ドメインを取得しなくても良い場合が多いですが、取得しておくことをオススメします。

独自ドメインを取得せず、ホームページのアクセスが増えた後、ホームページを引っ越しする場合は、今までのアクセス価値がなくなってしまうリスクがあります。独自ドメインの取得はそんなに難しい作業ではなく、年間で数千円程度なので、なるべく取得しておきましょう。

ツールを使わない場合は、自分でサーバーをレンタルし、ドメインを取得し、HTMLとCSSを使ってホームページを作成していく流れになり、相当な労力がかかります。お問い合わせフォームなどの動的な部分は全く知識がない状態だと非常に難しいので、注意が必要です。

自分で作成するメリット

  • とにかく費用がかからない
  • すぐにホームページが作成できる

予算が10万円以下の場合は、フリーランスでも対応してくれない場合が多くあります。とにかく費用を抑えたいという方は、自分で作っているというのも良いでしょう。特にビジネスが成功するかどうかもわからないのに、数十万円払ってホームページを作成するのは、なかなか勇気がいることです。最初はクオリティを気にせずに形だけホームページを作成し、ビジネスが軌道に乗ったら、プロに依頼するというパターンも多くあります。

昔はホームページを手軽に作成できるツールがなかったため、ホームページビルダーなどのソフトを購入し、サイト制作する流れになっていましたが、最近では無料で作成できるツールが多くあり、知識がなくても作成しやすくなりました。

自分で作成するデメリット

  • 労力がかかる
  • デザインに自由度がない
  • 機能に自由度がない
  • 広告が固定で配置される場合がある

ツールを使う場合は知識がなくてもホームページを作成できるものの、多少の労力はかかります。特にデザインのカスタムをする際は画像をトリミングしたり、文字に装飾をつけたりと、パソコンに慣れていない人には少し難しい作業がいくつかあります。

「wix」や「Jimdo」などのツールを使った場合、決済機能をつけたい、会員管理機能をつけたい、予約管理機能をつけたい、と思っても対応できない場合が多くあります。対応するためには、そのツールからデータを移行させる必要があり、引っ越しするために費用がかかってきたりします。とにかく自由度がないため、ゆくゆくホームページに何らかの機能をつけたいと考えている方には、こういったツールを使うのはあまりオススメできません。

まとめ

制作会社に依頼する場合、フリーランスに依頼する場合、自分で作成する場合のメリットとデメリットを見ていきましたが、それぞれ一長一短があります。ホームページの作成を外注しようとしている方は、まず予算がどのくらい出せるのか、ホームページを作って何をしたいのか、という2点をハッキリさせておくと、仕事受ける側としては一番良い方法で提案をすることができます。

弊社では少額な予算でもホームページ制作の無料相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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